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ホーソン実験 人間関係

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ホーソン実験と人間関係

ホーソン実験

ホーソン実験と人間関係

 少子高齢の時代、労働は少人数で効率よく行う必要性が断然出てきました。
コンピュータ技術の発展とともに人間の行う作業は減りつつあります。  しかし、現状においては全てをコンピュータに任せるという段階ではなく、必ず人の力が必要となっています。

では、どういった環境であれば労働によいのでしょう。

思いつくのは、「人間関係」ではないでしょうか。
この考えは、今は常識ですが、この常識となるきっかけの研究があります。
今回はその研究を紹介します。

Mayoら(1933)が、1924年から32年にかけてシカゴのウェスタン・エレクトリック社ホーソン工場で研究をおこなったものがそれです。

はじめ、Mayoたちは、照明や休憩,作業時間などの違いが生産率に影響あると考え研究をすすめていました。

研究では、段階的に明るさを変えたり、休憩時間を変化させたりしましたが、どの実験状況でも生産率は上がってしまいました。
どうやら、実験に参加しているという状況が生産率を上げたようでした。

その後、「物理的な労働条件が疲労を左右し生産率を変化させるか」を調べる、長期的な実験も行いました。
  研究参加者は5名、実験期間は2年。この実験では5人を隔離して継電器組み立て作業をさせるというもので、労働日数、休憩の時間、休憩回数などを変化させました。

この研究では、1年半の間は労働条件がどのように変化しても、変化するたび生産率は上昇しました。
  ここで突然全ての好条件を取り除き、初期の状態に戻すということを行いました。しかし、それでも生産率は急激には落ちず、高い生産率を維持しました。

つまり、研究の結果、条件の変化と生産性との間には何ら有意な関係は見られなかったのです。

そこで、次に従業員の感情や人間関係が生産率に影響を及ぼすと考え調査を行いました。
  調査はのべ2万人への面接調査で、その結果、労働意欲と「労働者の家族歴」、「職場の仲間との人間関係の満足」、「上司との関係との満足」などが関係することを明らかにしました。

その後の研究ではさらに、会社や向上などの「集団の一員として認められること」や「仲間とうまくやっていきたい」という欲求は、会社によって作られたフォーマルな集団よりも、労働者自身によって作られたインフォーマルな集団のルールに強く影響されていることが明らかになりました。

現在大きな問題となっている労働者のうつ病。この病気は労働者のおかれた人間関係によるところが大きいことは明らかです。
しかし、1930年代は、「機械的人間観」と呼ばれる考え方が中心で、科学的に物理環境を整えることで生産力が上がると考えられていました。

 Mayoらの研究は13年間にわたった長期的な研究です。
この研究が行われなければ、「人間関係が重要」という常識は無かった(もしくはもっと遅れてた)かもしれませんね。

執筆:菊池 学

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