暴力映像と攻撃性
この映画には暴力的なシーンがあります

ゲームや映画なので、暴力的なシーンがあるため年齢制限が課せられているものがあります。
低年齢の人たちが映像を見たり、ゲームをすることでどういった影響が出るのでしょうか?
一般論としては、暴力的なシーンを見たことにより、
「暴力を振るっても良いんだ!」
「むかついたら殴ってしまえ!」
と
思うようになると考えられています。
低年齢の人たちは判断が直線的で、映像を見たことで「困ったら攻撃する」となってしまうという影響があると考えられています。
メディアの影響に関しては以下のような調査があります。
日本で行われた調査で、2006年に文部科学省が小学生に対し「人は死んだら生き返りますか」というアンケートを行いました。
その結果、全体の3割が生き返ると答えたそうです。調査結果から、「ゲームではリセットがあるため、人は生き返ると考えるようになった」と結論に至ったそうです(多少短絡的な結論のようには思えますが)。
本当に映画やゲームの影響で暴力的になったりするのでしょうか?
心理学では、1960年代にバンデューラが暴力的な映像を使用し研究をしています。
バンデューラによれば、暴力映像と見ることで、映像をモデルとし、同じような行動をするようになると指摘しています。
特にその暴力が罰せられず、賞賛されると、暴力は、問題の解決における有効で望ましい手段であると学習され、暴力を真似する傾向が強められるそうです。
テレビゲームに関する研究では、2004年に松崎らが検討しています。
その研究によれば、長時間ゲームをする場合、攻撃性が高くなるそうです。しかし、社会的なスキル(友人関係を円滑にできるなどの、コミュニケーションスキル)や読書力が高ければ攻撃性は低くなるそうで、ちゃんとした知識があるかどうかが重要なのかも知れません。
しかし、これらの研究は映像を見た直後やゲームをしている期間を中心にした研究で、短期的なものばかりです。
暴力的な映像を見た人たちが、その10年後に暴力的な行動にでるかどうか、大人になって犯罪をするかなどに関する研究ではありません。
一時的に攻撃的になったとしても、将来暴力的な人になるかどうかはまだ心理学では明らかになっていないということです。
執筆:菊池 学

