自分だけは確率を変えることが出来る!?制御幻想と心理学
自分は違う

年末になると、年末ジャンボ宝くじのニュースが流れたりしますね。
日本でも多種多様な宝くじが売られるようになり、億の単位でお金を獲得する人もいるようです。
また、毎週抽選する宝くじや、その場で結果が分かる宝くじもあり、とても身近なギャンブルのように思えます。
「宝くじは当たらない」、「でも、当たっている人もいる」という思いが浮かび買う人も多いのではないでしょうか。
買わない人からすれば、なぜあんなに確率の低いものにお金を払うのかと思うかもしれません。
では、反対に毎日(毎週や毎年)、宝くじを買う人はどう思っているのでしょう。
たいていの場合、「自分だけは当たる! 次こそは当たる!」と思っているのではないでしょうか?
例えば、コイントスで表が続けて出た後、連続したのだから次は裏が来ると思ったりしたことはありませんか。しかし、コイントスの「表」「裏」は毎回1/2です。
それは分かっているけども、連続したのだから……と考えてしまったり。
こうした客観的な確率から外れた考えをすることを、社会心理学では
賭博者(ギャンブラー)の錯誤と呼びます。
ギャンブルに関してはもう一つ面白い現象があります。
例えば、カードゲームで次ぎにくるカードに念を送る、サイコロを振る時に一度強く握る、じゃんけんの前に手のひらを眺めるということをしたことはありませんか?
こういった行動は、「自分がこれから起こることをコントロールできる」と、どこか頭のすみで考えているために起こるようです。
サイコロがいびつでない限り、客観的な確率からすれば1/6であり、じゃんけん相手が必ず1つしか出さないとかが分からない限り、勝敗は客観的な確率によるはずです。
このような、「人間がなにか行動すれば、確率現象にも影響を与えられる」という考えを制御(コントロール)幻想と呼びます。
宝くじを買う時や、何かのギャンブルをする時は、一瞬でもいいのでこういった現象が起きてないか確認してみてください。
客観的な数字から買う気が失せたり無駄に負ける(お金を捨てる)ことが少なくなるかもしれませんよ。
執筆:菊池学

