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対象喪失⑥ ~対象喪失まとめ~


対象喪失⑥ ~対象喪失まとめ~

前回は対象喪失を受容できなかったときに、どのような状態になるかということを紹介してきました。それは、怒りや憎しみ、後悔などが残ったり、憂鬱な状態が続くといった状態になる可能性があると述べました。
今回はこれまでの対象喪失についてまとめていきましょう。

悲嘆、対象喪失、モーニング・ワーク

まず、何かを失ったときは悲しみをもたらすということで、悲嘆という概念がありました。これは強い悲しみであり、自身だけでなく周囲にも影響を及ぼすようなものでした。

さらに、内的なものとしての対象喪失があり、
①愛する人との分離
②健康や身体機能の喪失
③理想に対する幻滅の3つがあります。
さらに、対象喪失から立ち直る過程としてのモーニング・ワークがあります。
モーニング・ワークは気持ちが混乱してしまった状態を整理していく過程です。
その際には、一人で抱えこまず、周りに相談したり、周囲のサポートによって支えられることが必要です。

 次に、紹介してきたこととして、「死にゆく過程」として5つの段階というものがありました。
否認、怒り、取り引き、憂鬱、受容という段階をたどっていく過程は、対象喪失にもあてはめて考えることができます。

対象喪失に対する心構え

 これまでの対象喪失に関する話は、決してポジティブな話題ではなく、“何かを失い悲しむ”という
ネガティブな面が話題の中心でした。

しかし、私たちの生活には身近なところで喪失が起きています。
例えば、筆者は仕事上でパソコンを長時間使用しその生活がずっと続いているので、
2.0あった視力はいまでは0.4くらいまで落ちています。これは、健康や身体機能の喪失にあたるでしょうか。
(レーシック手術などで視力が回復する方法もあるのですが…)色々なことに目を向けるといたるところに
喪失はあります。私たちの生活は何かを得ると同時に、何かを失うということも体験していきます。

そこで大切なことは、そうした喪失に対する心構えを持っておくということです。
失ったものは取り返せないことが多いため、その喪失をいかに受容し新たな希望に向かって
生きていくかが大事です。ですから、喪失を乗り越えるためには少しネガティブな部分にも
目を向けてみるということも必要であると思うのです。

そのために、対象喪失に対しての心構えとして、これまでに紹介してきたことなどを頭の隅に
少しでも置いておいてもらえればと思います。


対象喪失コラム全6回執筆者:石橋 陽介

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