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コミュニケーションメールマガジン

第2回  選択的知覚にご用心 ~認知行動療法を知ろう~
発行日 : 2011年3月31日

皆さんこんにちは!ダイレクトコミュニケーション川島です。
今回はメルマガの2回目を発行させていただきます。

心が病んだ時それを改善する手段としては現在までに様々なものが開発されてきました。
これは心理療法といわれているのですが、たくさんの種類があります。

認知行動療法を知ろう

皆さんは認知行動療法という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
これは様々なカウンセラーが使っているポピュラーな心理療法で、統計的にも効果が実証されています。

認知行動療法とは簡単に言えば、ものの考え方の歪みを見直して、
行動と考え方の改善を促す療法の事です。
認知行動療法の中では様々な人間の考え方の歪みを修正して行くのですが、
今回は「選択的知覚」と言う問題を考えてみたいとおもいます。

選択的知覚とは何か?

例えば私はおいしいものには目がないので、町を歩いていておいしい食べ物屋さんがあると凝視してしまいます。
町を歩いていれば、たくさんの情報であふれています。電信柱もあれば、道路もあれば、郵便ポストもある。
その中でも食べ物屋さんを探してみてしまうわけです。

人間は世界をそのまま見るということはできません。自分の興味の対象であったり、
生きていくために必要な情報を選択しながら生きているのです。

このことを心理学用語で選択的知覚と言うのですね。
人間は様々な情報を「選択的に知覚」しています。

では次に精神疾患を抱えやすい方や人間関係が悪くなりやすい方の「選択的知覚」を見ていきましょう。

精神疾患者はネガティブな情報を選択する

精神疾患を抱えやすい方や人間関係が悪くなりやすい方が持っている特徴のひとつとして、
ネガティブな情報を選択的に知覚してしまうという特徴があります。

例えば、「自分の目つきが悪いのではないか」と気にしている山田君がいたとしましょう。
「視線」に対するこだわりが人一倍強い山田君は会話の最中も自分の目線が気になってしょうがありません。

山田君は「自分の目つきが悪いことで相手が不快に思っていないか」と言うことを絶えず探しながら会話をします。そのため、目が合った時に相手が少しでも驚いた顔をすると「それみたことか!」と考えてしまうのです。

また別の例を挙げてみましょう。
花子さんは、「人から嫌われることが絶対に嫌だ」と思っています。そのため人から嫌われているのではないかと思われる相手の言動やしぐさを探すことに躍起になってしまいます。ちょっとでも相手の表情が曇ったりするとそれを選択的に知覚し、ああやっぱり私は嫌われているんだと考えてしまいます。

どちらの例も、ネガティブな情報を自ら選択している事にお気づきでしょうか。

そしてネガティブな情報を得ることに躍起になっていると人間関係は悪化することがわかってきているのです。

ポジティブな情報に意図的に目を向けてみる

もしもあなたがネガティブな情報ばかりを選択的に知覚している恐れがある場合は、意図的にポジティブな情報に目を向けてみましょう。

そうは言ってもポジティブな面などないよ、というあなた。 本当にそうでしょうか?
「今日は何もいいことがなかった・・・」
と言う結論をすぐに出してしまうのではなく、少し長い時間をかけて思い出してみましょう。
どんな些細なことでもいいのです。コンビニの店員さんがかわいかったとか、挨拶だけはしっかりできたなとか、初対面の人と3分だけはしっかり話せたなとか思い出したり書き出していきましょう。
言葉にしてみよう

今日はあなたがポジティブになるためのヒントを一つお教えします。

それは、言葉にしてみる ということです。
「今日人と関わって何かいいことがあったかな」と自分に問いかけて思い出してみるのです。実際に手を動かしながら考えてみるのもいいでしょう。

これを習慣にして毎日確認していくようにします。
様々な角度から物事を捉える練習をするのですね。心理学的には「認知的複雑性」を持つようにすると表現したりします。
統計的に認知的複雑性が高い人はメンタルヘルスの状態がいいことが分かっています。

どうしても、ポジティブな面なんて見つからないよ、と思っているあなた。
大丈夫、自分自身が選択的知覚をしている恐れがあることを理解するだけでも改善がはじまります。

もし日常的に何か1つのことにとらわれすぎて、物事がうまく行っていないことがありましたら、この選択的知覚に陥っていないかチェックして、もしバランスが悪くなっていたらプラスの情報を意識して収集してみる習慣をつけてみるといいかもしれません(^^)

次回はまた1ヵ月後ぐらいを予定しています。
まったりしたメルマガですが、ゆっくりお付き合いくださいませ♪