第3回 人見知りという言葉、実は…
発行日 : 2011年12月1日
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人見知りとは、実は…
人の性格を表す言葉として、“人見知り”という言葉があります。人見知りとはまだ親しくない人を前にして、恥ずかしがったり、照れたりすることです。
よく飲み会やパーティーの場で、「自分、人見知りなんで…」と言って、なかなか人の輪に入っていけない。なんてこともあるかと思います。
この日常的に使っている“人見知り”という言葉、実は成人で使われる言葉ではないのです。人見知りとは生後7,8ヶ月の赤ちゃんが見知らぬ人に対して示す反応のことをいいます。
では、具体的にどのような反応のことを言うのでしょうか?
赤ちゃんの人見知り
人見知りとは生後6、7ヶ月ことから始まる、見慣れない人が近づくと微笑を示さなくなり、恐れを示すようになる反応のことをいいます。
乳児は生後2、3ヶ月~5ヶ月までは誰にでも微笑反応を示します。
それが、6ヶ月頃になる見知らぬ人が近づいたり、抱き上げたりすると、顔をそむけたり、泣き出したりします。
それは、母親と他者との区別ができてきたということを示しています。また同時に母親との愛着、身近な人との絆の形成の基礎ができてきたということも示しています。このようにして、赤ちゃんは母親との絆を深めていっているのですね。
赤ちゃんからのなごり?
それは、人だけでなく見知らぬ場所に対しても同じ反応を示すことから、“見知らぬことへの恐れ”の感情が育ってきたということを表しています。
人見知りは1年近くで消えるものであるとしていますが、それが大人になっても「人見知りしてしまう」というのは、ちょっとおもしろい話です。
赤ちゃんのなごりがずっと続いているということでしょうか。
しかし、大人になってもそのなごりが続いてしまうというのは、他者とのコミュニケーションにおいて都合の悪いこともあると考えられます。
次回はその人見知りの問題点について考えていきましょう。

