みんなでやろう!集団トレーニング ~SSTとは?~

皆さんは、言葉というものを誰から教わりましたか?計算や歴史、マナーは?それらは両親だったり、学校の先生だったりと、学ぶ機会は多かったことでしょう。
さて、ここからが問題です。果たして、『対人関係』は誰から教えられたのでしょうか。答えは簡単です。対人関係は自ら進んで行うことであって、他人から教わるものではないのです。だからこそ、『沈黙が苦手』、『視線をどこに置けばいい?』、『雑談が出来ない』などといった問題が起こってくるのです。
たとえば『視線をどこに置けばいい?』という疑問を持ったとき、相手を見過ぎると失礼になるから…と言って、視線を逸らしてしまう。これでは、自ら対人関係を持つきっかけを逃してしまっているのです。
対人関係は、人と視線が交わった瞬間から始まっているのです。視線を逸らすということは、『あなたと関係を深めるつもりはない』というサインを送っているのと同じ事なのです。しかし、自分はそのことに気づかず、結果的に『人と仲良くなれない』、『友達ができない』などという事態が生じてしまうのです。
こうした問題に対し、どう工夫すればいいのか、どう対処すればいいのか…これらは、練習して身につけるしかないのです。そうした日常の対人技法を学ぶ為にあるのが、Social Skills Training(通称SST)です。SSTとは『生活技能訓練』ともいい、自分の気持ちや要求を相手に上手く伝える為に、グループで練習していくものです。
会話が上手にできないのは、『何か話さなくちゃいけない』と思い込んでしまうからです。自分の話をする前に、まずは相手の話を聴いてみてはいかがでしょうか。相手の話を聴き、疑問が浮かんだら尋ねてみる。こうしているうちに、自然と会話が弾んでいきます。
ここでは、傾聴スキルや会話に役立つ簡単なグループ・ワークを紹介していきたいと思います。ただし、ただ単に技能訓練をしても意味がありません。楽しみながら、人間関係の中で心地良さを体験することが大切なのです。皆さんも機会があったらぜひ挑戦してみて下さいね。
参考文献
福井康之 『対人スキルズ・トレーニング』 ナカニシヤ出版、2007
星野欣生 『人間関係づくりトレーニング』 金子書房、2003
